海洋堂のフィギュアの世界 クルマ編

2014年の年越キャラバンの続きです。これから数回に分けて滋賀県・長浜市にある、海洋堂フィギュアミュージアム 黒壁 龍遊館の展示物をご紹介します。

フィギュアといっても、アイススケートでも、アニメやゲームに登場するキャラクターでも、戦隊ヒーロー物でもありません。
昭和世代には懐かしい、非常に精巧にできたミニチュア模型です。

Honda の 1.5L 葉巻型 F1 マシン、RA272 の リッチー・ギンサー(Car No. 11) 仕様と ロニー・バックナム(Car No. 12) 仕様、及びお立ち台で表彰を受ける F1 パイロットのミニチュアです。F1 のエンジン排気量が自然吸気の 1500cc であった時代の最後の年に開催されたのが、1965年のメキシコGPです。ここでホンダは初めてF1で優勝を勝ち取りました。リッチー・ギンサー が優勝して、チームメイトのロニー・バックナムも5位入賞を果たしたため、ホンダはこの時ダブル入賞も同時に達成しています。この記念すべきギンサーとバックナムが操縦した RA272 の実物は、栃木県茂木町のツインリンクもてぎ内にある、ホンダ・コレクションホールで動体保存・展示されています。実車の写真は下記を参照願います。

Car No. 11 https://www.trailerdego.com/?p=4848
Car No. 12 https://www.trailerdego.com/?p=4717

Car No. 11 Richie Ginther の Honda RA272

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

Car No. 12 Ronnie Bucknum の Honda RA272

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

ストレートに後方まで長く伸びたエクゾーストパイプが特徴的です。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

僅か 1500cc の過給器なし自然吸気エンジンなのに、V型12気筒という大排気量の高級車並みレイアウトで、13000回転で230馬力を絞り出すというスペックを持ち合わせています。14000回転まで回せたというのですから、凄い高回転型のエンジンです。今から55年前の技術です。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

こちらは マツダの初代コスモスポーツ です。世界初の実用・量産型ロータリーエンジン搭載車で、10A 型2ローターエンジンを搭載していました。クルマの後方に、そのロータリーエンジン単体が展示されています。世界初のロータリーエンジンというと、ドイツのNSUバンケル製を推す方もいらっしゃいますが、このエンジンは開発途中の見切り発車版とでも言うべき代物で、数多くの問題点を抱えたシングルローター仕様というものでした。従って、実用量産型という意味で、マツダのロータリーエンジンが世界初ということになります。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©
フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

ダイハツの初代ミジェットです。これは酒屋さんの配達風景ですね。ビール瓶のケースを運んでいるところですが、ビールも1本1本がわかる程精巧に出来ています。正に昭和の光景ですね。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

これは恐らくマツダのオート3輪だと思います。オート3輪は全長の割に小回りが利いたので、昔は特に長いものを運ぶ材木屋さんで多用されました。そう言えば、町の材木屋さんもめっきり減りましたね。
ホームセンターに取って代わられたのでしょうか。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

初代トヨペット・クラウンです。特徴的なのは、観音開きの4ドアセダンで、リアウインドウがカーブしていることです。これはフロントスクリーン中央にピラーがあることから、最初期のモデル RS 型であることが解ります。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

初代トヨペット・クラウンのパトカーです。天井の赤い回転灯と左フロントフェンダー上のサイレンが懐かしいですね。フロントスクリーンにピラーがないので、初代の後期型である RS31 型と思われます。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

トヨタのランドクルーザーです。FJ55/56と思われます。
建設関係の工事用車輛としてよく山奥で使われていた記憶がありますが、このモデルも正に工事現場での測量シーンを再現しています。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

ニッサン・スカイラインの4代目 C110 型です。
通称ケンメリですね。黒のオーバーフェンダーとリアスポイラーが付いているので、GT-Rと思われます。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

こちらは同じケンメリでも、GT-R ではない普通の 2 ドアハードトップ車輛です。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

スバル 360 のキャンバストップ仕様です。
後方にある板塀とゴミ箱も懐かしい風景ですね。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

コレ、お若い方はお解りになりますか?
元祖電気自動車のバスで、トロリーバスといいます。
ルーフ中央から後方上部に伸びる集電器(トロリーポールと呼ばれ、電車のパンタグラフに相当)が、架線と接触することで電気の供給を受けながら走行します。
2020年5月時点で国内で唯一現存するのは、立山黒部アルペンルート上にある、立山トンネルトロリーバスのみです。
立山トンネルトロリーバスを運行する、立山黒部貫光(株)のHPは以下の通りです。
https://tkk.alpen-route.co.jp/company/business

因みにヨーロッパではエコな乗り物として、現在も新型が開発・生産されており、中には3重連の連接トロリーバスも走っています。
詳細は以下のHPをご覧ください。
https://www.trailerdego.com/?p=4396

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

これはボンネットバスですね。アメリカでは、まだ黄色いスクールバスや商業用大型バスが現役で製造・販売されていますが、日本では観光やイベント、幼稚園の送迎車用としてマイクロバスを改造した車輛を除き、ボンネット型バスの製造は終了しています。
2020年5月時点で日本で唯一期間限定定期路線として、本物のボンネットバスを運行しているのが、岩手県北バスです。1968年型の4輪駆動車輛が、冬季のみ八幡平で運行されています。
岩手県北バスのHPはこちらです。
http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/archives/923/

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

この時代のバスは、乗客の乗降用ドアが車体中央に1ケ所しかなく、ドア脇に車掌さんが立っていて、切符を販売していました。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

言わずもがなの Toyota 2000GT です。
こんな高級車のフェンダーに腰掛けるかあ?

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

砲弾型フェンダーミラー、バブルルーフ、給油口のキャップなど、細部が驚く程良く再現されています。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

トヨタ・スポーツ 800 (通称ヨタハチ)です。空冷水平対向 2気筒OHV 800cc エンジンを搭載したスポーツカーです。実車はタルガトップボディーで、黒いルーフの部分が脱着可能となっています。自分が初めて運転したクルマは、当時父が所有していたトヨタ・パブリカ UP30 で、ヨタハチと同じエンジン(キャブレターのみ仕様が異なる)を搭載していました。空冷水平対向2気筒 OHV エンジンが発する、独特なサウンドとバイブレーションが懐かしいです。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

これはエンジン付きの乗り物としては、史上最大のヒット商品と言っても過言ではないでしょう。ホンダのスーパーカブです。
2017年10月に世界累計生産台数1億台を達成し、翌2018年には誕生60周年を迎えた、正にバイク界のモンスターです。60年もの長寿命モデルでありながら、兄弟車種こそ増えはしましたが、基本の形はこのミニチュアの通りで、大きくは変わっていません。それだけ基本設計・デザインが優れていたということです。かのドイツが誇る名スポーツカー、ポルシェ911より長寿モデルで、見た目のデザイン変更が 911 より少ないのですから。
丸いポール状の郵便ポストが、ジオラマの設定年代を感じさせます。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

こちらはホンダの CB750 ではないかと思われます。空冷4気筒のエンジンがよく再現されています。

フィギュアの世界 クルマ編 by Disco-4@東京©

昭和の世界観がよく表現されていました。



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