霊南坂教会のパイプオルガン

ランドローバー仲間のK氏に誘われて、パイプオルガンの生演奏を聴きにいってきました。場所は何と港区赤坂で、アメリカ大使館やサントリーホール、ホテルオークラといった超有名施設が立ち並ぶ一角にある、霊南坂教会です。
ここはれっきとしたキリスト教の教会で、日曜礼拝の際にパイプオルガンが演奏されるのだそうです。自分はキリスト教信者ではないのですが、受付でK氏の名前を告げたところ、快く教会内に案内されました。
この場を借りてKさんにお礼申し上げます。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©

            
霊南坂教会という名前は、この地名から来ています。この地は高台の上に位置し、昔はかなり見通しのよい場所だったそうです。
        

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


館内に入ると先ず、壁面いっぱいに据え付けられたステンドグラスが目に付きます。朝陽がちょうど差し込む時間帯で、床にきれいな模様が映し出されていました。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


このステンドグラスはすべて物語で構成されています。
下の絵柄はキリストの生誕が描かれています。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©

     
下の絵柄は、キリストが十字架にかけられたところが描かれています。
        

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


これがドイツ製のパイプオルガンです。教会設計時からパイプオルガンの設置が構想に組み込まれていたそうです。実際に据え付けられたのは、教会が完成してコンクリート等が充分に固まって湿気が低下したのを確認した上で、教会完成から1年後に据え付けとなったそうです。最近もドイツから技術者が来日して、メンテナンスと改修を行ったそうです。このパイプオルガンをベストコンディションで維持するために、温湿度の管理はかなりシビアに行われていました。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


今回はKさんの案内でパイプオルガンの裏側(舞台裏に相当)も見せて頂いたのですが、ちょうど本番前の音出しをしている最中だったので、まるでフロア型バスレフスピーカーの箱の中にでも入ったかのような、豊かな響きに包み込まれる感じでした。人生初の貴重な体験をさせて頂きました。Kさんに感謝です。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


このバックヤードも温湿度の管理は厳しく、人のいない空間なのにエアコンが稼働していました。昨今は熱帯地方にでも入ったかのような蒸し暑い日本の気候下で、パイプオルガンを維持することがいかに大変なことかを知ることができました。
        

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


教会の正面、十字架の左右に配されたパイプ群から、実に荘厳な響きが伝わってきます。教会というスペースと独特な雰囲気にぴったりの音色だと思いました。礼拝堂の響きがいいですね。ここでバッハのトッカータとフーガニ短調なんかを聴いてみたいと思いました。
       

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


これは教壇脇に置いてあった、恐らく年代物のオルガンだと思います。
鍵盤が刺繍された、オシャレなタオルでカバーされていました。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


礼拝堂入口上の2階部分から撮影したものです。ゆったりとした空間であることがわかります。
            

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


その背後にも小振りのパイプオルガンが設置されていました。
     

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


オルガンに施された装飾がいいですね。一番上には十字架が見えることから、このオルガン自体が教会を象ったデザインなのだと思います。
  

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


本来この教会は下の模型のようなデザインをしていましたが、1985年にアークヒルズ開発に伴い移転して、現在の建物になりました。
この旧教会は、東京駅丸ノ内駅舎や日本銀行本店(何れも重要文化財に指定)を設計し、建築学会会長も務めた建築家の辰野金吾氏が手掛けたものです。1980年11月にはこの旧教会で、俳優の三浦友和さんと歌手の山口百恵さんが結婚式を挙げています。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


ステンドグラスで彩られた壁面を、正面から捉えたところです。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©

      
旧教会から移築された柱の一部です。装飾がいいですね。
        

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©

        
クラシカルな機械式振り子時計が、現役で活躍していました。
重厚な趣がありますね。

霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©
霊南坂教会のパイプオルガン by Disco-4@東京©


赤坂の裏通りには、閑静な雰囲気が残っているのですね。
素晴らしい経験をさせて頂きました。


余談ですが、帰り道に米国大使館のビルを撮影したら、警察官が走り寄ってきて「ここは撮影禁止です」と告げられました。その場で撮影した映像の消去を求められ、渋々従いました。ドローンの飛行禁止は理解していましたが、普通のカメラでの撮影もダメなのですね。テロ対策とは言え、制約が増えています。もしフィルムカメラをお使いの方は、大使館等在外公館など警備が厳重な施設の撮影にはご注意ください。撮影前に一声掛けた方がよろしいかと思います。最悪、フィルム1本がパーになる可能性がありますので。










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